天使ちゃん いちごになる 類つく
「ッパ，おかえんしゃーい♡」
可愛い天使ちゃんが僕を出迎える。嬉しそうに僕を出迎‥…
「ッパ、あーちゃん はいどうじょは？」
天使ちゃんが出迎えてくれたのは、俺ではなくて俺が持ち帰るお土産‥…トホホッ
「あーちゃん はいどうぞ。」
今日のお土産は、リクエスト通りカナールのインペリアル。あーちゃんの大好きな苺がふんだんに使われたケーキだ。あーちゃんは、包み紙を見ただけで箱の中身がなんだか解ったようで‥…
「ッパ、あーちゃんたべてもいいでしゅか？」
おぉー可愛い♡ なんて思う、俺の大好きな天使ちゃんスマイルで聞いてくる。
「マモンに聞いてね。」
「マモン、メって‥… ッパ、あーちゃんちょこっとだけたべたいでしゅ ッパ、いちごしゃんのケーキあーちゃんどうじょたべてくだしゃいってしてましゅよ。」
必死に頼み込んで来る天使ちゃん。だけどあーちゃん ッパは、同じセリフしか言ってあげれない。
「あーちゃん、マモンに聞こうね。」
クワバラ、クワバラ‥…本家本元天使ちゃんは、怒らせたら怖いんだよ。
「絢ー ッパを早くお部屋に入れてあげて～」
「あい。」
神妙な顔をして、インペリアルも持って居間に入って行くあーちゃん。
「マモン、ッパ、はいどうじょでしゅ」
「あら、また買ってきたの？」
つくしに、軽く睨まれる俺。 包み紙を見て
「あらぁーインペリアル？うふっ久しぶり～ 美味しいんだよねぇーココの。ありがとう類♪」
可愛く微笑む本家本元天使ちゃん。
マモンの微笑みに一縷の望みを託したように、ニコニコ顔で天使ちゃんが口を開こうとしたその瞬間
「絢、もう遅いから、インペリアルは明日にしましょうね。」
天使ちゃんあえなく撃沈‥…がっくし肩を落としたあーちゃんに
「マミーから頂いた苺があるから、ッパと一緒に、お一つどうぞ」
「マモーン だいしゅきー」
嬉しそうに小走りになりながら、エプロン付けて椅子に座る天使ちゃん。こういう時の動きは我が娘ながら感心する程機敏だ。一緒に苺を食べながら‥…
「ッパ、あーちゃん おたんじょうかいでしゅ。ッパとマモンどうじょです。」
満３歳児入園で今月から通い出した幼稚園。聞けば12月のお誕生日会が合同で行われると言う。合同と言っても一人一人お教室で先生と園児からお祝いされるらしく、両親だけは参加出来るらしい。この両親だけというフレーズに至極満足な俺。ぐふふっ
「喜んで参加させて頂きます。」
天使ちゃんは満面な笑みで微笑む。
＊＊＊
いつもよりも緊張した面持ちのあーちゃんを見かける。
トップバッターは、6才を迎えたお姉ちゃんの様で、つくしと2人控え室で待つ。
つくしが小声で囁く。
「なんかね、先生に質問されるらしいよー。ミチルちゃんのママなんて勘当して泣いちゃったらしいよ。」
ゴメンつくし。俺もう既に泣きそうだ。
小さなお姉さんに連れられて、あーちゃんが俺等を呼びにやってくる。
「ッパ、マモン、どうじょこちらにきてくだしゃい。」
おぉーー何だかいつもよりもお姉ちゃんに見えるぞ。
横を見ると、つくしはもう既に涙目になっている。
お教室に案内され‥… ぐるりと円になった 真ん中にあーちゃんと先生。 あーちゃんの正面の円の一部に座る俺等。小ちゃな椅子がとても可愛らしい。
厳かな雰囲気で始まるお誕生日会。
誕生の歌を唄ってもらって、ほっぺが上気しているあーちゃん。
先生の質問に俺とつくしが答える
０才、この世に誕生した瞬間、お父様、お母様は、どう思われましたか？
「天使がこの世に誕生したと思いました。」
「絢に会えて幸せでした。」
絢がマッチをすり、一本一本ロウソクに火を点ける。
1才 絢ちゃんは何が好きでしたか？
「いちごが大好きな可愛い女の子でした。」
「ッパが大好きでッパが帰って来るとご機嫌な女の子でした。」
2才 絢ちゃんはどんな子でしたか？
「マモンが大好きでお手伝いが大好きでケタケタ笑う可愛いこです。」
「毎日、笑顔と幸せをいっぱいいっぱい運んで来てくれる可愛い子です。」
つくしはもうこの辺りで号泣モード
３才 お父様お母様はこれからのあやちゃんに何を望みますか？
「毎日、元気に笑っていてくれればいいです。」
「いっぱい食べて、いっぱい寝んねして、いっぱい笑って毎日をすごして欲しいです」
つくしの声には、嗚咽が混じる。
では、絢ちゃんに質問です。絢ちゃんは将来何になりたいですか？
「あーちゃんは いちごさんになりたいでしゅ。いちごさんになりましゅ」
満面の笑みで言い切った僕の可愛い可愛い天使ちゃん。
一瞬出かかった涙も引っ込んだ。この日の事、ッパは一生忘れない。
寝坊助さんで、食いしん坊で 苺さんになりたい 僕の大事な大事な天使ちゃん。
ッパは、苺を見る度食べる度、天使ちゃんの可愛い笑顔を思い出すだろう。
天使ちゃんが俺等の元を巣立つ時、産まれたばかりの君を抱っこした事、初めて泣いた、笑った、立った、歩いた、あの日々の事と共に、今日の事も思い出すだろう。
僕の可愛い可愛い天使ちゃん。
＊＊あーちゃん＊＊
おたんじょうびかいたのちかったよ。
おんなじおへやのおにいちゃまは かめんらいだー になるんだって
おねぇちゃまは プリチュア になるんだって
ねぇねぇ それっておいちいの？
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥
♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
special thanks
頂いた思い出の欠片。
将来の夢を聞かれ、「いちご」になる。
ちびっこちゃんだからこその答えですよね♪
むふっ可愛い！
ありがとうございます♪
可愛い天使ちゃんが僕を出迎える。嬉しそうに僕を出迎‥…
「ッパ、あーちゃん はいどうじょは？」
天使ちゃんが出迎えてくれたのは、俺ではなくて俺が持ち帰るお土産‥…トホホッ
「あーちゃん はいどうぞ。」
今日のお土産は、リクエスト通りカナールのインペリアル。あーちゃんの大好きな苺がふんだんに使われたケーキだ。あーちゃんは、包み紙を見ただけで箱の中身がなんだか解ったようで‥…
「ッパ、あーちゃんたべてもいいでしゅか？」
おぉー可愛い♡ なんて思う、俺の大好きな天使ちゃんスマイルで聞いてくる。
「マモンに聞いてね。」
「マモン、メって‥… ッパ、あーちゃんちょこっとだけたべたいでしゅ ッパ、いちごしゃんのケーキあーちゃんどうじょたべてくだしゃいってしてましゅよ。」
必死に頼み込んで来る天使ちゃん。だけどあーちゃん ッパは、同じセリフしか言ってあげれない。
「あーちゃん、マモンに聞こうね。」
クワバラ、クワバラ‥…本家本元天使ちゃんは、怒らせたら怖いんだよ。
「絢ー ッパを早くお部屋に入れてあげて～」
「あい。」
神妙な顔をして、インペリアルも持って居間に入って行くあーちゃん。
「マモン、ッパ、はいどうじょでしゅ」
「あら、また買ってきたの？」
つくしに、軽く睨まれる俺。 包み紙を見て
「あらぁーインペリアル？うふっ久しぶり～ 美味しいんだよねぇーココの。ありがとう類♪」
可愛く微笑む本家本元天使ちゃん。
マモンの微笑みに一縷の望みを託したように、ニコニコ顔で天使ちゃんが口を開こうとしたその瞬間
「絢、もう遅いから、インペリアルは明日にしましょうね。」
天使ちゃんあえなく撃沈‥…がっくし肩を落としたあーちゃんに
「マミーから頂いた苺があるから、ッパと一緒に、お一つどうぞ」
「マモーン だいしゅきー」
嬉しそうに小走りになりながら、エプロン付けて椅子に座る天使ちゃん。こういう時の動きは我が娘ながら感心する程機敏だ。一緒に苺を食べながら‥…
「ッパ、あーちゃん おたんじょうかいでしゅ。ッパとマモンどうじょです。」
満３歳児入園で今月から通い出した幼稚園。聞けば12月のお誕生日会が合同で行われると言う。合同と言っても一人一人お教室で先生と園児からお祝いされるらしく、両親だけは参加出来るらしい。この両親だけというフレーズに至極満足な俺。ぐふふっ
「喜んで参加させて頂きます。」
天使ちゃんは満面な笑みで微笑む。
＊＊＊
いつもよりも緊張した面持ちのあーちゃんを見かける。
トップバッターは、6才を迎えたお姉ちゃんの様で、つくしと2人控え室で待つ。
つくしが小声で囁く。
「なんかね、先生に質問されるらしいよー。ミチルちゃんのママなんて勘当して泣いちゃったらしいよ。」
ゴメンつくし。俺もう既に泣きそうだ。
小さなお姉さんに連れられて、あーちゃんが俺等を呼びにやってくる。
「ッパ、マモン、どうじょこちらにきてくだしゃい。」
おぉーー何だかいつもよりもお姉ちゃんに見えるぞ。
横を見ると、つくしはもう既に涙目になっている。
お教室に案内され‥… ぐるりと円になった 真ん中にあーちゃんと先生。 あーちゃんの正面の円の一部に座る俺等。小ちゃな椅子がとても可愛らしい。
厳かな雰囲気で始まるお誕生日会。
誕生の歌を唄ってもらって、ほっぺが上気しているあーちゃん。
先生の質問に俺とつくしが答える
０才、この世に誕生した瞬間、お父様、お母様は、どう思われましたか？
「天使がこの世に誕生したと思いました。」
「絢に会えて幸せでした。」
絢がマッチをすり、一本一本ロウソクに火を点ける。
1才 絢ちゃんは何が好きでしたか？
「いちごが大好きな可愛い女の子でした。」
「ッパが大好きでッパが帰って来るとご機嫌な女の子でした。」
2才 絢ちゃんはどんな子でしたか？
「マモンが大好きでお手伝いが大好きでケタケタ笑う可愛いこです。」
「毎日、笑顔と幸せをいっぱいいっぱい運んで来てくれる可愛い子です。」
つくしはもうこの辺りで号泣モード
３才 お父様お母様はこれからのあやちゃんに何を望みますか？
「毎日、元気に笑っていてくれればいいです。」
「いっぱい食べて、いっぱい寝んねして、いっぱい笑って毎日をすごして欲しいです」
つくしの声には、嗚咽が混じる。
では、絢ちゃんに質問です。絢ちゃんは将来何になりたいですか？
「あーちゃんは いちごさんになりたいでしゅ。いちごさんになりましゅ」
満面の笑みで言い切った僕の可愛い可愛い天使ちゃん。
一瞬出かかった涙も引っ込んだ。この日の事、ッパは一生忘れない。
寝坊助さんで、食いしん坊で 苺さんになりたい 僕の大事な大事な天使ちゃん。
ッパは、苺を見る度食べる度、天使ちゃんの可愛い笑顔を思い出すだろう。
天使ちゃんが俺等の元を巣立つ時、産まれたばかりの君を抱っこした事、初めて泣いた、笑った、立った、歩いた、あの日々の事と共に、今日の事も思い出すだろう。
僕の可愛い可愛い天使ちゃん。
＊＊あーちゃん＊＊
おたんじょうびかいたのちかったよ。
おんなじおへやのおにいちゃまは かめんらいだー になるんだって
おねぇちゃまは プリチュア になるんだって
ねぇねぇ それっておいちいの？
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頂いた思い出の欠片。
将来の夢を聞かれ、「いちご」になる。
ちびっこちゃんだからこその答えですよね♪
むふっ可愛い！
ありがとうございます♪
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