天使ちゃん キラキラ光るお正月 類つく

除夜の鐘がなる‥…　１０７つ
新しい年を迎える鐘がなる　最初の１つ
１０８つの鐘がなる‥…　全ての煩悩を取り去る為に‥鐘がなる。

「‥むにゅ‥むにゅ‥…あーちゃん‥もうたべりゃれませんよぉー‥あっいちごしゃんはべつでしゅ」

ククッ　僕の天使ちゃんは、新しい年から煩悩でいっぱいのようだね。
もう一人の僕の天使ちゃんは？
うとうとうとうと‥…　ビーたんと共に微睡んで、睡眠欲と戦闘中。
「類、あけまして‥…お‥」
あえなくベットに撃沈。

うん？　俺もなんだか眠くなってきた‥…
つくしと、あーちゃん、ビーたんのおでこにキスを落とし、一緒に眠りについた。

＊＊

「るーい　類　おはよぉーーー」
「ッパ，おしゃよぉでしゅ。パピーとマミーがまってましゅよ。」

起きてみれば、見慣れた？いいやいつもと違う風景で、
そうか昨日から、久しぶりに花沢の邸に泊まったんだっけなぁーと、思い出していた。

「うーん。おはよう」
「おはよう、類。はいはい。着替えてダイニング行きますよ。お義母様もお義父様もお待ちかねよ」

「うん。あーちゃん」
「あーい」
俺の頬におはようのチュッ
「うん。つくし」
「‥…」
「マモン、ッパにチュッでしゅよ！」
「えっ”」
「はやくでしゅ」
あーちゃんに急かされて、俺の頬につくしのチュッ
偉いよあーちゃん。うふふっ内緒のアイスが効いたかな？

廊下を歩く。
あーちゃんが、ご機嫌にそりゃーご機嫌に踊りながら歌を唄っている
「ダイコンコラァ～ダイコンコラァ～　カモのネギ～」

？？？？？？？？？？？　新年から謎でいっぱいのあーちゃんの歌。
つくしを見ると

「あっ、night of fireよぉー懐かしいでしょ？ぷっ、ダイコンコラァになってるけどね」
こっそりと教えてくれた。
何で今頃night of fire　なんだ？とか、なんでそれがダイコンになってるんだろうとか？
そんなのどうでも良くなっちゃうほどに、ノリノリで踊りながら歩くあーちゃん。

ダイニングにつくと、嬉しそうに松木と横井が微笑んでいる
「類様、明けましておめでとうございます。」
「うん。おめでとう」

「つくし様、絢様、お仕事お疲れさまでございます。」
クスリっと笑う天使ちゃん達？　仕事？　なんの仕事なのかな？　あとで2人に聞いてみよう。

父さんや母さんはもう既に席に着いて待っている。
３人で席に着くと‥…
テーブルの前には、お節とつくしの作ってくれたであろうお雑煮が並ぶ。一仕事ってこれの事かな？なんて幸せな気持ちで考える。
皆で、新年の挨拶をして、お雑煮を頂く。アレ？いつもと同じなのに少し違う味がする。だけど何故か懐かしい味。小さな時に食べた事のある味で‥…
「うふっ、今年のお雑煮はお義母様とあーちゃんと３人協同なんだよぉー」
嬉しそうに笑う３人。あーちゃんを真ん中にすると、何故かそっくりな３世代。
「つくしちゃん。僕も手伝ったよ。」ちょっぴり拗ねた風に話す父さん。
「あっ、そうでしたそうでした。うふっ４人の力作。」
「でしゅ！」

そっかー　だからどこか懐かしくて食べた思い出のある味だったんだ。
つくしと一緒に居ると、確かに俺も父さんや母さんに愛されていたんだと感じる。
父さんも母さんも、俺があーちゃんを見て、それだけで幸せで胸がいっぱいになる気持ちを、感じてくれていたんだね。

今なら素直に受け止められる気がするよ。小さい俺に過大な期待をしたことも、全ては俺への愛だったんだと。過去の過ちは二度と冒してはいけないと、あーちゃんには何の習い事も要求しない2人。
母さんが、あーちゃんにバイオリンを習わせたくてウズウズしてる事も知ってるよ。

俺はつくしに目配せをする、同時に、先ほど使用人に預かって貰っていたあるものを持って来てもらう。
つくしが小さな声であーちゃんに囁いている。あーちゃんが立ち上がり、使用人からバイオリンを受け取る。

得意げな表情で、Twinkle Twinkle little star　を弾く。
母さんも父さんも驚いた表情をした後に‥…涙ぐんでいる

曲を弾き終えると
「パピー　マミー　あーちゃんからの　おとしだまでしゅ　」
母さんがあーちゃんを抱きしめ、何度も何度も
「絢ちゃんは、天才」を繰り返している。

褒められてちょっぴり鼻の穴が広がってるあーちゃん。
くくっ、こんな所はつくしに似てるね。

「マミー　あーちゃんもおとしだまほしいでしゅ」
絢のおねだりに、真っ赤になりながら母さんに謝るつくし。そんなつくしを制して
「うふふっ、絢ちゃんにはいっぱいご用意してるのよ」
そう言いながら、立派な祝儀袋を絢に渡す‥…
あっ、そう思った時には既に遅く‥…

「あーちゃん　コレいりましぇん」
母さんに勢いよく突っ返している。

父さんが笑いながらもう一つの大きな袋を母さんに渡している。
母さんがあーちゃんに、大きな袋を手渡す。

あーちゃんの瞳は、その大きな袋をみた瞬間から輝いている。
ベルグの４月の紙袋。
「マミー　だいしゅきーーーー　」
満面の笑みを咲かせ、母さんに抱きついている。

今年もやっぱり、食い意地はった天使ちゃん。
可愛い可愛い花沢家の天使ちゃん。


「父さん、母さん、つくしからも父さん達へのお年玉があるんだ。」
つくしが笑いながら
「じゃーん。2人目ううん、2人目と３人目が出来ました。７月には生まれてくる予定です。」

「でね、俺からのお願い。　俺等またここに、花沢の邸に、戻ってきても良いかな？」

父さんが破顔する。母さんはまた涙目になっている。

つくしも涙目になっている‥…絢も‥…

いやいや、あーちゃんは袋の中身に夢中のご様子。

「スゴいでしゅよぉ。　マモン！！　パピーのおうち、もちかちたらおかねもちでしゅ。マカリョンいっぱいでしゅ♡」


＊＊オマケのはなし＊＊
あーちゃんは、ッパのひいてくれりゅ　バイオリンが　だいしゅきでしゅ。

だからね、マモンとね、バイオリンをならいにいくことにしたの
ッパみたいな　おとがでなくて　あーちゃん　かなしくなっちゃったの
マモンといっちょに　マカリョンたべて、いっぱいいっぱいがんばったの

クリシュマシュ　ッパに、マモンといっしょに　プレゼントちたの。
きょうのマミーとパピーみたいにね、ッパもないたんだよ

ナイショねっ　ナイショ♡

＊＊オマケのおまけ＊＊

あーちゃんは　バイオリンだいしゅきなの。　
むふっ　しぇんしぇいがね
「絢ちゃんは飲み込みが早いです。天才です」
おけいこいくたびにおかしくれりゅのよ。

のみこみって　おかしのおなまえかな？
てんさい　って　おしゃとう？
あーちゃんおかしたべりゃれるからなんでもいいんだけどね





↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥









♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥

---

special thanks
思い出の欠片

ダイコンコラァ　直に聞いてみたいもんです（笑）

お年玉より‥お菓子の詰め合わせを喜ぶ2歳児！！
まさしく、あーちゃんだぁー（笑）


ありがとうございました♪♪