ずっとずっと 6
合格がわかり皆にも連絡を入れホッとしたあたしに、かおるちゃんが
「つくしちゃん大学が始まるまで短期のバイトしない?」
夏休みまでにはNYのチケット代を貯めたいあたしは
「やる~やる~」
目いっぱい縦に首をふる
そのさまが可笑しかったのか、かおるちゃんはクスクス笑いながら私立に通う女の子の家庭教師だと言う。
なんでも今年の春から一貫校の中学に上がる予定でいるらしいのだけど、外部の子が受験を潜り抜けて入学してくるからその子達に負けたくないらしい。
「京大目指してるから京大生か京大合格者が希望なんだって。叔母から合格したら受けてくれないかって話がまわってきたんだけど、私ね大学始まる前にホームスティ予定なんだ。つくしちゃんなら自信を持って紹介出来るから引き受けてくれたら本当に助かるんだけどぉなぁ」
なんて、嬉しいことを言ってくれる。
「午前中に一日2時間を週3回3週間。1時間2500円でお願いしたいらしいのだけどどうかな?」
あたしにとっては破格に感じるバイト料だけど京大ブランドは強いらしくごくごく一般的な金額らしい。
「ありがとう~ かおる様」
と返事をしたら、大笑いされた。
善は急げとかおるちゃんに話をもってきた叔母様の元に連れて行かれた。かおるちゃんの叔母様はお茶の師範だと言う。聞けば西門流の一門で、世間は広いようで狭いなぁとつくづく感心したあたしだった。
流石にお茶の師範だけあって、顔が広いらしく色々な事を頼まれたり、仲立ちしたりするらしい。かおるちゃんの叔母様の蓉子さんは、なぜかあたしをとても気に入って下さったようで、京都に住んでるのであれば是非に茶道に通えという。
TOJでの苦い思い出のあるあたしは二の足を踏んだんだけど、月謝の代わりにお稽古終わりにかおるちゃんと一緒に事務仕事を1時間程手伝ってほしいなんて、これまたお得な話と、煎れて下さった日本茶とお菓子の美味しさに、ついつい苦い思い出もなんのそのウンウン頷いてしまっていた。
「つくしちゃんと一緒にお茶のお稽古出来るなんてすごく楽しみ~」
「それにね、西門流の若宗匠はそこらへんのアイドルよりも恰好良くて、チャンスが合えば近くで見る事が出来るからそれだけでも蓉子叔母ちゃんの所で習う価値ありだよ」
なんて、よく知る人物の名前を出されちょっとビビるあたし。
「ううんうん。そんなに恰好良いんだ。楽しみ」
焦りながら取りあえず取ってつけて貼ったような返事をしてみた。
その夜、滋さんからの電話
「金曜日のお昼過ぎにはそっちにつくね~類君達は土曜の夜から合流だって」
滋さんと優紀、桜子の3人が前乗りして会いに来てくれるらしい。
相変わらずの速攻ぶりにビックリしつつ、とっても嬉しいあたしだった。
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

にほんブログ村
♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
「つくしちゃん大学が始まるまで短期のバイトしない?」
夏休みまでにはNYのチケット代を貯めたいあたしは
「やる~やる~」
目いっぱい縦に首をふる
そのさまが可笑しかったのか、かおるちゃんはクスクス笑いながら私立に通う女の子の家庭教師だと言う。
なんでも今年の春から一貫校の中学に上がる予定でいるらしいのだけど、外部の子が受験を潜り抜けて入学してくるからその子達に負けたくないらしい。
「京大目指してるから京大生か京大合格者が希望なんだって。叔母から合格したら受けてくれないかって話がまわってきたんだけど、私ね大学始まる前にホームスティ予定なんだ。つくしちゃんなら自信を持って紹介出来るから引き受けてくれたら本当に助かるんだけどぉなぁ」
なんて、嬉しいことを言ってくれる。
「午前中に一日2時間を週3回3週間。1時間2500円でお願いしたいらしいのだけどどうかな?」
あたしにとっては破格に感じるバイト料だけど京大ブランドは強いらしくごくごく一般的な金額らしい。
「ありがとう~ かおる様」
と返事をしたら、大笑いされた。
善は急げとかおるちゃんに話をもってきた叔母様の元に連れて行かれた。かおるちゃんの叔母様はお茶の師範だと言う。聞けば西門流の一門で、世間は広いようで狭いなぁとつくづく感心したあたしだった。
流石にお茶の師範だけあって、顔が広いらしく色々な事を頼まれたり、仲立ちしたりするらしい。かおるちゃんの叔母様の蓉子さんは、なぜかあたしをとても気に入って下さったようで、京都に住んでるのであれば是非に茶道に通えという。
TOJでの苦い思い出のあるあたしは二の足を踏んだんだけど、月謝の代わりにお稽古終わりにかおるちゃんと一緒に事務仕事を1時間程手伝ってほしいなんて、これまたお得な話と、煎れて下さった日本茶とお菓子の美味しさに、ついつい苦い思い出もなんのそのウンウン頷いてしまっていた。
「つくしちゃんと一緒にお茶のお稽古出来るなんてすごく楽しみ~」
「それにね、西門流の若宗匠はそこらへんのアイドルよりも恰好良くて、チャンスが合えば近くで見る事が出来るからそれだけでも蓉子叔母ちゃんの所で習う価値ありだよ」
なんて、よく知る人物の名前を出されちょっとビビるあたし。
「ううんうん。そんなに恰好良いんだ。楽しみ」
焦りながら取りあえず取ってつけて貼ったような返事をしてみた。
その夜、滋さんからの電話
「金曜日のお昼過ぎにはそっちにつくね~類君達は土曜の夜から合流だって」
滋さんと優紀、桜子の3人が前乗りして会いに来てくれるらしい。
相変わらずの速攻ぶりにビックリしつつ、とっても嬉しいあたしだった。
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

にほんブログ村
♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
スポンサーサイト