明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

見つけた 前編  類つく みかんさま

つくしが目を覚ますと、とても不思議な場所にいた。


「あ、あれ?ここ何処だっけ?」


薄暗い広場には濃厚な沈丁花の香りが漂い、壁の様に鬱蒼と草木が生い茂った先に4本の道が延びているのが見えた。


「…」


そうだ、、私は明日咲くという花を探している。


その蕾は、すでに綻び始めていて、朝の光を浴びると同時に開くのだというが・・

一体いつ花が咲くのか、どんな種類の花が咲くのか、まだ、誰も知らない。

ただ、その花はとても美しいということだけは知っている。


「どっちに行けばいいんだっけ…」


4本の道の入り口には、その先に咲く花を見て貰おうと、通り過ぎる人に声をかける4人の男がいた。


つくしが道の前に立つと、男達は順に声をかけてきた。


最初にクルクルと特徴的な髪型の、彫刻の様にゴージャスな美形の男が、偉そうな口調でつくしを誘う。


「おい、お前。明日咲く花を探しているんだろう?だったら、この先を進め。」


「えっ?」


「この先にはな、一本の吊り橋が架かっている。そこには、鉄のような女の番人がいて、渡ろうとする人間に数々の無理難題を押し付けるんだ。だけどよ、その困難を潜り抜けた者はその先に咲くという、世界一価値のある花を得られるんだぜ。」


「へえ__そうなんだ。じゃあ、、」


つくしがその道を行こうとすると、サラサラの黒髪に涼しげな切れ長の瞳の色男が引き止める。


「お姉ちゃん、ちょっと待ちなって。」


「__えっ?」


「明日咲く花だったら、この道の先にもあるんだぜ?」


そういうと、その男は、黒曜石のような瞳を細めて誘うように語りだした。


「この道は一本道だ。昔ながらの舗装されていない土の道で、両側に茶の木が植えられている。時々、若い女とすれ違うけど決して後ろを振り返ってはいけないよ。振り返ったら最後、もう元の道には戻れないんだ。」


「へえ…」


「まっすぐと俺の言葉を信じて進むことができたら、そこには誰も見たことがない、真実の花が咲いているはずだぜ。」


「そうなんだ__じゃあ…」
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