明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

巡り逢い プロローグ 

記憶の一部を無くし、NYに来て早十年。
何かぽっかりと大きな穴が俺の心に開いたままだ。
時折、ふと思う。
俺は幸せを知ってんじゃねぇかって
俺を俺として見てくれた女がいたんじゃねぇかって

そんなわけねぇーな
俺に近づいてくる女共は、道明寺目当てか、俺の身体目当てだからな。
女なんて、ただの性欲処理に過ぎねぇ
一皮剥きゃあどの女も皆一緒だ。うす汚ねぇメス豚と一緒だ。


仕事は俺を裏切らねぇで、俺の欲求を満たす。
駒のように、人を会社を動かす。
指一本動かさずに、人の命を操る事も出来る。
ふっ、自嘲気味に俺は笑う。


この男はいつも何かに飢えている。
渇ききった大地のように、飢えている。

女を乱暴に抱き、幾つもの会社を潰す。
それでも 尚、飢えていく男の心‥…

男の心が満たされる日はやってくるのだろうか?



記憶を無くした日から十年ぶりに日本の地に降り立つ。
道明寺HD 日本支社長として、この地に帰って来たのだ。
男は、この地を…親友達を避けて過ごしてきたのだ。

この地は、男の心を揺さぶる。
同時に、脱力感と焦燥感を呼び起こすのだ。
欠けた記憶が 男を空っぽだと嘲る。
故に、男はこの地に降り立つ事を拒んで来た。


道明寺司が唯一愛した女‥…牧野つくし
男の記憶が欠けた事によって、彼女もまた深く深く傷つき
彼女の心は、血を流し続けていたのだ「苦しいよ‥…」と。

そんな彼女を支え続け、愛し続けた男‥…花沢類
彼等の愛を祝福し、見守る事を決意していた。
男の記憶が欠け、彼女だけを思い出さない事によって、
彼の決意は揺らいだのだ。

少しずつ、少しずつ、北国に春が訪れるように少しずつ
氷の様に頑だった彼女の心を、彼の愛で溶かしていく。

漸く、彼女本来の笑顔を取り戻した時には、8年の歳月が経っていた。
その日から二年、つくしと類は二人の愛を育んできた。
激しさはないものの、優しく穏やかに慈しむ愛を育ててきたのだ。
類の両親も、彼等の親友達も十年の歳月を掛けて育んできた二人の愛を祝福してくれている。


司が記憶を失って十年。
この時を区切りにして、新たな一歩を二人で踏み出そうとしていた。


運命は時に皮肉に、彼等三人に試練を与える‥…

失われた記憶の欠片は、時に無情に情け容赦なく心を傷つけていく。

道明寺司が再び日本に戻ってきたことから、動き出す…
止まった筈の三人の歯車が…



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