明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

天使ちゃん 金平糖

「ッパ、ッパ,みてくだしゃい~」
ニコニコ笑顔で走って来る。可愛い可愛い天使ちゃん。

「っん?どうしたの?」
小さな袋に入った、色とりどりの‥

「ほししゃん でしゅ ほししゃんのおかちでしゅ」
あーちゃんが、見せてくれたのは、小さな小さな金平糖。
空に輝く星のように、キラキラ輝く金平糖。
小さな瓶の蓋をそっと開けて。

「ッパに、、ちょっこしだけ あげましゅ」
真剣な眼差しを向けながら、大事な大事な金平糖を、俺にくれようとする。
あんまりにも、一生懸命な表情が‥あの日のつくしを思い出させる。


* **

「小さな頃ね、あたしね金平糖が大スキでね~ホラ、あれってお星様みたいでしょ?食べると甘くて幸せな味がするし。」
「ふ~ん。で、金平糖って何?」
「えっ“ 類‥金平糖知らないの?」
「うん。」

そんな会話を交わして、暫く経った頃‥
2人で流星群を見に行った。満天に輝く流星群。

「綺麗。」
うっとり空を見つめるつくしの方が、俺にとっては綺麗だったけどね。

星を見た帰り道‥
「あーんして」
言われた通りに口を開けたら、ほんのり甘い香りの後に、優しい甘さが口の中に充満した。
「これって?」
「星が類のお口に降って来たのです。」
戯けて、そう呟いたあとに‥ 小さな瓶を俺にくれる。
瓶を振ると、シャリンシャリンと音がする。綺麗な綺麗な音がする。
灯りにかざしてみてみると‥ 色とりどりの星がある。
「星のお菓子?」
ニコッと笑って
「うん。これが金平糖だよ」
つくしが、嬉しそうに、嬉しそうに微笑んでくれた。

星の形の甘い香りの、金平糖。
口に入れると、ほんのり甘くて幸せな味がする。
つくしが作ってくれた金平糖。俺は密かに名前をつけた

***

「ッパ、ッパ、どうちまちたか?」
あーちゃんが、真剣な眼差しで、俺の顔を覗き込む。
こっそり、そうこっそり教えてあげる。
「あーちゃん、これはね “せいか”って、言う名前のお菓子なんだよ。星さんの香りっていう意味なんだよ。」
あーちゃんの顔が嬉しそうに綻んで
「おしょらみるのがたのちくなりまちゅねぇー」
なんて可愛いことを言って微笑んだ。

そうだね。星香は、俺らに幸せをくれるお菓子だね。

「あんね、せいかちゃん しゃっき マモンとつくったでしゅ」
「じゃぁ、あーちゃんの小瓶の星香ちゃんは、今日がお誕生日だね」
「おめでとうでしゅね」
「そうだね。」
ニッコリニッコリ二人で、笑い合って、星の形の、甘い香りのする 幸せを、口の中に含んだ。
ほんのり甘い 「星香」 幸せな味がした。

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☆類誕コラボでご一緒させていただいた星香さまに
強引にプレゼントさせて頂いた(笑) 天使ちゃん シリーズ♪
実は星香さん、asuと同じ誕生日でして♪ もう感激でした
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