天使ちゃん うわちちもの‥
こんなこと パッ にも マモン にも はなしぇませしぇん‥‥
ごはんも いっぱいたばらりゃれましぇん‥
あしゃごはんと おひるごはん と よるごはん
お十じ と お三じ のおやつ ちか たべりゃれましぇん
おかわりは いちど で じゅうぶんでしゅ
あーちゃん‥うわちものでしゅ
はぁっーーーー つらいでしゅ‥
**
珍しく定時で帰れた金曜日‥
「あのね‥類‥あーちゃんが変なのよ‥」
「変って?どうしたの?」
「うーーん‥なんだか思い悩んでいるみたいでね‥時折、大きなため息をつくのよ。」
「ため息?」
「うん。類だったら聞き出せないかなーと思ってね‥」
つくしが話すには、ほらっ、もうじき‥お姉ちゃんになるから‥
その事が原因なんじゃないないのかなぁって‥
7月には、双子が我が家にやってくる‥
あーちゃんの望み通り、どっちも男の子だ。
ホワイトディーのあとから何故か男の子を、切望するようになって、
希望通りだと喜んでいた筈‥
なのになんで?
「お替わり、一度しかしないのよ」
「えっ」
それは、大問題だ‥
うん。大問題だ。
「それとなく聞いてみるよ‥」
神妙な面持ちで頷いた‥
あーちゃんの杞憂‥取り除いてあげたい。
***
「はぁっーーー」
つくしの言う通り、おかわりは一度。
プラスため息つきだ。
心に闇を抱えてる?
あーちゃん‥パッがついてるからね
つくしが、チラリと俺を見て、部屋を出て行く。
俺は、あーちゃんに、イチゴとサクランボを勧める。
どっちも、あーちゃんの好物だ。
途端に‥ 涙目になって‥みるみる、泣き出した。
ヒック‥ヒック‥ヒック‥ウェエーーン ウエェェーーン
あーちゃんをお膝に乗せて、抱っこする。
「どうしましたか?お姫さま」
ヒック‥ヒック‥
「あんね、あんね‥‥あーちゃん‥」
「うん。ゆっくりゆっくり、落ち着いてお話ししてご覧」
「あい」
先ずは、どうぞと、お茶を勧める。
グビリと飲んで、一息ついて
「ッパ‥‥あーちゃん‥うわちものなんでしゅ」
うわちもの? うちわ? いいや‥
‥あぁ、浮気者か‥
って、って、浮気者????
「あんね‥あーちゃん‥いちごさん になりたかったの ほんとうだよ」
うんうん。知ってるよ。ッパがビックリ仰天したやつだよね。
「あたち‥サクランボさんにも なりたくなちゃったの‥」
ビェーーーーーン ヒック ビェーン と泣き出した。
そっかぁ、あーちゃんは、サクランボさんにもなりたくなっちゃったんだ。
って‥笑いが溢れ出しそうになるけれど‥‥
我慢、我慢‥
「じゃぁ、両方になればいいよ」
「いいんでしゅか?」
「うん。いいよ」
パァッ〜と顔が輝いて‥満開の花が咲く。
お皿に盛られた、イチゴとサクランボを頬張って
「パッ、うわちもの さいこうでしゅね」
我慢していた笑いが出て来て、止まらない‥‥
休日の朝‥優しい時間が流れてく。
幸せの時間が、流れてく。
**オマケのあーちゃん**
しゅき が いっぱい ちあわしぇでしゅ
あっ、メロン、マンゴー にも‥なりたいでしゅ
むふふっ でしゅ
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