スマホデビュー りおりお様よりの頂き物♪
つくしと類は、仲良く手を繋いで、つくしのボロアパートへ帰宅した
ドアを開けると、ムアッとした空気が二人を出迎える
つ 「暑いねぇ、、、まだ6月だというのに、、」
類 「今年も暑くなりそうだな。 あっ、、窓開けるから」
つ 「うん、、麦茶用意するね」
類 「あい、、」
つくしは、手にしていた袋を、ちゃぶ台に置き、早速麦茶を入れ始めた
そして、それを持ち類の横に座る
つ 「とうとう買っちゃったねぇ。
あのガラケーも、既に丸8年も使ってたし、寿命だよね」
類 「そうだな。 よく8年も、もった方だよ」
つくしは、ちゃぶ台の上に置いた袋から、中身を取り出す
それは、、真新しいスマホだった
その頃、、、
つくしのアパートに高級車が横付けされ、一人背の高い男が、颯爽と降り立った
手には、真っ赤なバラの花束を抱えている
秘 「司様、、10分以内でお願い致します。 次の訪問先は、時間にうるさい方ですので」
司 「分かっている」
(司: 約束の4年間が守れそうにないと分かった時、あいつに別れを言ったのは俺自身だ。
まだまだ未熟だと悟り、一人前になるまでは、とてもじゃねぇが、あいつとの未来が
考えられなかったと言うのが理由だが、、、
あいつは一言、「分かった」と言った後、静かに電話が切られた。
それから三年、、俺はがむしゃらに働いた。
あいつは、きっと俺を待っている。
俺があいつの事を忘れられねぇように、あいつも俺の事を忘れらるはずがねぇ。
なぜなら、、俺様ほどの良い男は、この世にいるはずがねぇんだからよぉ。)
古びた鉄階段を、カンカンと駆け上がる
(司: 相変わらずここに住んでいると言う事は、俺様を待っていると言う事だろ?
何時でも俺様が訪ねられるように、、って事だろ?)
あいつの部屋の前に着き、深呼吸をする
(司: 「愛してる、、結婚しよう」、、か?
それとも、「待たせたな、、結婚しようぜ」、、の方が良いか?
ここは、感動の再会だし、インパクトの強いプロポーズの言葉で、
あいつを喜ばせねぇとな)
司が玄関の前で、あれこれ悩んでいると、、横の小窓から、つくしの声が聞こえてきた
つ 「ふふっ、、じゃあ、教えてね」
類 「もちろん」
つ 「今更?って感じだけど、何も分からなくて、、ちょっと恥ずかしいんだけど、、」
類 「まあ、、直ぐに慣れるよ」
(つ: 今頃、スマホデビューだよ、、
どれだけ時代の波に逆らっていたんだ?って感じよね)
(類: 牧野だったらすぐに覚えると思うよ。 歳をとるほど、なかなか難しいらしいけどさ)
つくしの声と共に、幼馴染である親友の声も聞こえてくる
(司: あいつ、、今でも牧野と会ってんのかよ。 ここは、ビシッと注意してやらねぇとな。
俺の女に、何時までも熱を上げんなよ! 牧野は俺の物なんだからよ!ってな。
しかし、、あいつは類に、何を教わる気だ?)
司は、インターホンを押すべく、手を伸ばすが、その手がピタッと止まった
類 「じゃあ、、、開くから、そこからは自分でやるんだよ」
つ 「私が? 類がやってよ~」
(司: 開く?)
類 「あんたが自分でやらないと、意味がないだろ?」
つ 「うん、、じゃあやるよ? ここを降ろして、、アッ出てきた」
文字色(つ: スゴッ、、画面が変わったよ)
(司: 出てきた? 何が?)
類 「当り前、、、降ろしたんだから、出るだろ?」
つ 「だね////」
(類: くすっ、、初めては、感動するよな)
(司: 何をしている? 降ろして? 出る? 何が出るんだ?)
類 「ゆっくり、スライドして? ゆっくりだよ?」
つ 「うん、、ゆっくりね、、こんな感じ?」
(類: これ、、なかなか難しいんだよな。
軽く触れるだけで、シュパッと画面が下に行くし)
(つ: ゆっくり~、、ゆっくり~、、、なかなか難しいな)
(司: スライド? 降ろして、、出して、、スライド、、、)
司は、ゆっくり視線を下へ降ろす
それは、自分の股間へと、、
(司: 降ろして、、出して、、スライド、、これ以外ないよな?)
類 「そう、、、初めてにしては上手いな、、」
つ 「えへへへっ、、」
(司: 初めて? まあ、、初めて、、だよな? 俺のも、まだ触ってねぇんだし)
類 「じゃあ、、次は、指で少し弾く様に、、、そうそう、、上手い」
(類: これも難しいんだよな。 ピンチって言うんだけどさ、、)
つ 「あっ、、、だんだん、、、大きくなってきた」
(つ: あっ、、こんな感じ? 画面が大きくなって、見やすくなった)
類 「そりゃ、、あんたの指使いが凄いからさ、、大きくもなるよ」
(司: 大きく? 指使い? それって、、それ以外ないよな?
やはり、、類の物を、、スライド?)
類 「あっ、、あっ、、そこっ」
(類: あっ、、そのアプリは必要だと思う)
つ 「どこ? どこが良いの?」
(つ: どれ? スライドし過ぎ? どこの事?)
(司: 類の奴、、なんつう声を出してやがんだよ。 まだ真昼間だぞ
そんな興奮したような、嬉しそうな声を出すなよ)
つ 「じゃ、、もう一度、上下にスライドさせるね、、」
(つ: 今度は、ゆっくり動かせて、、
ちょっと下に降ろしただけなのに、シュパッと画面が動くんだから~)
類 「クスッ、、あんた、手の動きが早すぎ、、、慣れるまでは、ゆっくりで良いから」
(司: おい、、上下にスライド? 手の動きが早い? 慣れるまではゆっくり?
あの牧野が、類の物を大きくさせて、上下にスライド? 嘘だよな?
慣れるまでは?って事は、これから何度でも?、、類の物を、、動かす?)
類 「あんたの指、、細いし、小さいし、、、凄くフィットしてる」
(類: 指が細いから、あの小さいキーボードを打つのにも、全然苦労しないんだよな。
俺なんか、違う文字を何度も打ってしまって、苦労するんだけど、、)
つ 「そりゃ、、類のに比べたらね。 類の手は大きいから、、いろいろ大変よねぇ」
文字色(つ: こんな小さいキーボードじゃ、、類の指だと大変だよねぇ。
類じゃなくても、男の人は大変なんじゃないかな?)
(司: 大変とかじゃねぇよ。
自分で発散させる為にする物なんだから、手の大きさは関係ねぇんだよ。
ってか、、お前も類の物を握るなよ! フィットさせんじゃねぇよ!
それを上下にスライドさせんなよ! 類は、自分で幾らでも出来んだよ!
俺様だって、、、まあ、、自分で、、)
つ 「これで良いんだよね?」
類 「クスッ、、あんた覚えるの早すぎ」
つ 「だって、、早く覚えて、類と楽しみたいし、、繋がりたいし」
(つ: ラインを使いこなせれば、、楽しめるじゃない?
それに、アプリのゲームとかも、協力して遊べるらしいし)
(司: 楽しむ? もう充分楽しんでいるだろ? まさか!!それ以上の事を?
合体、、って事か!? 大きくさせたら、、次にとる行動は、、合体だよな?)
類 「もう繋がってるだろ! それに楽しんでるし」
(類: 今までも、電話やメールで繋がっていただろ?
それに、いろんな所へ、遊びに行ってるし、、)
(司: 何だと! もう繋がってる? 牧野と既に合体したのか?
だから今度は、いろいろと、、牧野に教え込んでいるのか!!)
つくしは、ラインの画面を広げ、スタンプショップのページを開いた
(つ: すごい、、いろいろある~)
つ 「そりゃそうだけど、、ほらっ、、もっと欲しいし」
(つ: ラインは、可愛いマークも付けられるし、沢山欲しいな~
でも、無料って言うのは、少ないな~)
(司: お前//// 何、ねだってんだよ。 そんなに、類の物が良かったのかよ!
俺様の物だって、凄いんだぞ! 類のよか、ぜってぇお前を喜ばせるぜ?)
類 「じゃ、、ご希望に応えて、、、沢山あげるし、マークも沢山つけてあげるよ」
(類: ラインの醍醐味は、こういったいろんなスタンプが押せる事だよな。
女の子は、こんなのが好きなんだろうな
スマホデビューを記念して、牧野の欲しいスタンプを、プレゼントしてあげよ)
(司: 何~~~!! お前ら、、真昼間から、何やってんだよ!
類も、沢山やる必要もないし、キスマークも付ける必要もねぇよ!)
類 「今日は、寝かさないから」
(類: 早速今夜から、ラインでの会話を楽しもうかな)
つ 「ふふっ、、望む所よ!」
(つ: スマホは、使っていく事によって慣れるって言うし、、
今夜からは、類とラインで楽しもうっと。 その後、アプリゲームのレクチャーかな?)
(司: 寝かさない? 一晩中やるつもりか?)
類 「あっ、、ロックかけとかないと、、、誰かに見られるから、、」
(類: 携帯にロックをかけとかないと、、家族の人にも見られたくないだろ?)
つ 「あっ、、そうだね。 見られたら恥ずかしいし、、」
(つ: あっ、、そうかも。 類との写真を、待ち受けに設定するつもりだし)
(司: 声だけで、何をやっているのか充分に分かんだよ!
今更、鍵を掛けて、窓を閉めても遅せえんだよ!
でも、、真昼間からそんなことするぐれぇ、、あいつらは愛し合ってんのか、、
あいつは、好きになった奴にしか、身体を許すはずはねぇし、
合体を許したと言う事は、俺の事は、とっくの昔に忘れたって事だろ?)
司は、がっくりと項垂れる
そして、玄関先にあった下駄箱へ、そのバラの花束を挿しこんだ
(司: 別れてから既に3年か、、あいつは、既に変わっちまったって事か、、
まあそうかもな。 俺の脳裏に映るのは、高校生の牧野だし、、
あいつももう24歳なんだから、それなりの事をやっていても不思議じゃねぇ。
しかも、、すっかり類に調教されちまってるし、、、
それに、あいつらのそう言う場面に出くわすとは、、俺もついてねぇ
これが、一方的に振った、俺への仕返しって所か?
類の奴も、、俺より少し劣るが、それなりに良い男だし、、
あいつが目移りしても不思議じゃねぇけどよぉ、、
もう少し待ってくれてても、良かったんじゃね?)
がっくりと項垂れたまま、司は階段を降り始めた
そして、静かに車に乗り込む
「司様、、それでは、仕事に向かいますので、、、」
「あぁ、、」
(司: 俺だって、、類以上のビッグマグナムを持ってんだぜ?
一晩中打ち付ける事も、キスマークを付ける事も、幾らでも出来たんだけどよぉ、、
こんな事なら、別れる前に言っておけばよかったか?
俺のビッグマグナムは、お前専用だぜ、、ってな。
しかも、連射できるスゲェ物をもってんだぜ、、、ってな。
まあ、、もう遅ぇけどよ、、)
と思いながら、久し振りに見る東京の街並みを眺めていた
その頃、、アパートの中では、、、
類 「あっ、、この写真を、待ち受けにしよっか」
つ 「うん、、、ちょっと恥ずかしいけど、、、」
と、二人で肩を寄せ合い笑っている写真を、待ち受けに設定する
類 「それとも、、、」
類は、自分のスマホを操作し、カメラを起動する
そして、それを構えて、、、
類 「牧野! こっち向いて」
つ 「ん?」
つくしが振り向いた瞬間に、チュッとキスをする、、
その瞬間を、カメラで撮った
つ 「//////るっ、、るい~~」
類 「ん、、、バッチリ、、、やっぱり、この写真を待ち受けに設定しよ?」
つ 「えっ、、」
類 「決まり❤」
つ 「////// 誰にも見せられないじゃない」
類 「プププッ、、、あんた、顔真っ赤」
つ 「もう////誰のせいよ~」
と、、、
奥手のつくしとの愛を、ゆっくり深めている類だった
*****
asuhana様
こんなお話ですが、貰って下さいませ
そして、、これからも、色々とご指導くださいませ
ありがとうございました
*****
てなワケで頂いてしまいました♪♪
皆様にお裾分け
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