ずっとずっと 41
「花沢先輩行っちゃいましたね。」
「そうだね‥…」
しんみりとした空気を破るかの様に明るい大きな声
「つくしー ご飯食べ行こ!ご飯ーー」
うふっ 滋さん優しさをありがとうね
「うん。何食べに行く?あたしお腹空いちゃったなぁー」
「ニッシーとあきら君はどうする?」
「俺ら、デート♡」
「あっ、そっ」
デートだと言う2人とはバイバイして、
女4人で滋さんのリムジンに乗り込み空港を後にした。
「ねぇっ、ねぇ つくしと司どうなってるの?8月は会いに行ったんだよね?」
「うん。元気だったよ。」
「元気とかじゃなくてさぁー」
「あははっ、上手くいってます。」
「そっかー今度会いに行くのは2月?」
「うん。そのつもりで居るよ。」
「先輩、なんか色っぽくなりましたもんねー」
「えっ” そ、そ、そんな事ないって‥… そ、それより、滋さんも桜子も、昨日、お見合いがどうのこうのとか言ってたけど?」
「パパもママも私が大学卒業する迄には、婚約だけでもさせたいみたいで頑張ってるよー」
「そうなんだー。桜子も?」
「えぇ。祖父母が一生懸命ですわ」
「そうなんだね。いい人いた?」
「うふっ 実は先月お見合いした方ととっても気が合いまして、お付き合いを始めましたの」
「えっーー 滋ちゃん先こされちゃったよぉー」
あははっ 皆で笑う。
「優紀さんはどうですの?」
「うふっ。桜子ちゃんのアドバイスでモーションかけたらいい感じになってきたよ♡ありがとうね」
「って、優紀?もしかして前に言ってた人?」
「うん。つくしにいつ言おうかなぁーっと思ってたんだぁ♡」
「良かったねぇー」
「って、滋ちゃんだけって事? いやーーーんガンバル!!」
女4人の会話は、尽きる事を知らない楽しさだ。
桜子の行きつけのオーガニックレストランで食事をとる。
ヘルシーなのに、ボリューム満点な美味しさ。女子にはたまらない。
「あぁーーホント美味しいね〜」
「本当に、先輩は美味しそうに食べますね〜」
「そう? 皆も美味しそうに食べてるじゃん」
「つくしと一緒だからだよ。つられてるの」
「な、なんかあたし大食いの人みたいじゃなーい?」
ガールズトークは尽きる事をしらない。
優紀は、実家に泊まっていくと言うので
あたしは皆と別れ、東京駅に向かう。
皆とまた会う約束をして。
「優紀叔母さん達によろしくねー 滋さんお見合い頑張って〜 桜子朗報まってるね♡」
「またねーーーーー」
*****
東京駅に着いたあたしは、薫に電話をかける。
RR‥
待ち構えてたかのように、2コールで出る薫。
「しぃちゃん?」
「うん。今から帰ります。5時半の のぞみに乗るので、そちらに着くのは8時前になるね。」
「わかった。京都に向かえに行くから着いたら電話して。」
「子供じゃないから大丈夫だよ。」
「大丈夫なのは解ってるけど、荷物もあるだろうから迎えに行くよ。」
一歩も譲らない勢いの薫に思わず笑ってしまった。
「クスっ‥…ホント過保護過ぎ。あたし雑草のつくしだよーちょっと位の夜道大丈夫だよ」
「しぃちゃんは僕のお姫様だって言ってるだろう。だからちゃんと言う事聞いて」
「はーい。お願いしまーす。」
「あっ、筒井のお爺様が帰ってきたら寄って欲しいって言ってたんだけど? 疲れてるから明日にするように言っておいたけど、明日大丈夫だった?」
「うん。講義は午前中だけだから大丈夫だよ。ありがとうね」
「じゃぁ後でね。」
「うん。後でね。」
**
「しぃちゃーん」
薫が手を振りながら近づいてくる。
あぁーこの人は、本当に綺麗なひとなんだなぁーと感心しながら眺める。
眺めながら、ぼんやりと‥…
綺麗な容姿に加え、知性と才能 育ちの良さ 有り余る財力 加えて、半端ない存在感をもつ薫。彼の手に入らないものなんてあるんだろうか? そんな事を考えた。
**
たった一晩だけいなかっただけなのに、会いたくて会いたくてたまらなくなる。
君を閉じ込めて僕だけのものにしたいとさえ思ってしまう。
君の笑顔を守るためなら君の幸せを守るためなら、他の男との未来を応援しようなんて
見守るだけでいいなんて‥…
こんな考えは詭弁だったと、僕は気づく。
僕は狂い始めているのだろうか? 君という名の花に。
いいや、きっと狂っているのだろう‥…君という名の花に。
初めて心の底から欲しいと思ったのは、君との未来。
初めて手放せないと思ったのは、しぃちゃんとの暮らし。
愛してくれなくてもいい、君と二人で生きて行く事が出来るなら。
僕が生きて行く為に失えないもの。
僕は神様に祈る。他のものはいりません。
彼女をどうか彼女だけを僕に与えて下さいと。
僕は神様に祈る。
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「そうだね‥…」
しんみりとした空気を破るかの様に明るい大きな声
「つくしー ご飯食べ行こ!ご飯ーー」
うふっ 滋さん優しさをありがとうね
「うん。何食べに行く?あたしお腹空いちゃったなぁー」
「ニッシーとあきら君はどうする?」
「俺ら、デート♡」
「あっ、そっ」
デートだと言う2人とはバイバイして、
女4人で滋さんのリムジンに乗り込み空港を後にした。
「ねぇっ、ねぇ つくしと司どうなってるの?8月は会いに行ったんだよね?」
「うん。元気だったよ。」
「元気とかじゃなくてさぁー」
「あははっ、上手くいってます。」
「そっかー今度会いに行くのは2月?」
「うん。そのつもりで居るよ。」
「先輩、なんか色っぽくなりましたもんねー」
「えっ” そ、そ、そんな事ないって‥… そ、それより、滋さんも桜子も、昨日、お見合いがどうのこうのとか言ってたけど?」
「パパもママも私が大学卒業する迄には、婚約だけでもさせたいみたいで頑張ってるよー」
「そうなんだー。桜子も?」
「えぇ。祖父母が一生懸命ですわ」
「そうなんだね。いい人いた?」
「うふっ 実は先月お見合いした方ととっても気が合いまして、お付き合いを始めましたの」
「えっーー 滋ちゃん先こされちゃったよぉー」
あははっ 皆で笑う。
「優紀さんはどうですの?」
「うふっ。桜子ちゃんのアドバイスでモーションかけたらいい感じになってきたよ♡ありがとうね」
「って、優紀?もしかして前に言ってた人?」
「うん。つくしにいつ言おうかなぁーっと思ってたんだぁ♡」
「良かったねぇー」
「って、滋ちゃんだけって事? いやーーーんガンバル!!」
女4人の会話は、尽きる事を知らない楽しさだ。
桜子の行きつけのオーガニックレストランで食事をとる。
ヘルシーなのに、ボリューム満点な美味しさ。女子にはたまらない。
「あぁーーホント美味しいね〜」
「本当に、先輩は美味しそうに食べますね〜」
「そう? 皆も美味しそうに食べてるじゃん」
「つくしと一緒だからだよ。つられてるの」
「な、なんかあたし大食いの人みたいじゃなーい?」
ガールズトークは尽きる事をしらない。
優紀は、実家に泊まっていくと言うので
あたしは皆と別れ、東京駅に向かう。
皆とまた会う約束をして。
「優紀叔母さん達によろしくねー 滋さんお見合い頑張って〜 桜子朗報まってるね♡」
「またねーーーーー」
*****
東京駅に着いたあたしは、薫に電話をかける。
RR‥
待ち構えてたかのように、2コールで出る薫。
「しぃちゃん?」
「うん。今から帰ります。5時半の のぞみに乗るので、そちらに着くのは8時前になるね。」
「わかった。京都に向かえに行くから着いたら電話して。」
「子供じゃないから大丈夫だよ。」
「大丈夫なのは解ってるけど、荷物もあるだろうから迎えに行くよ。」
一歩も譲らない勢いの薫に思わず笑ってしまった。
「クスっ‥…ホント過保護過ぎ。あたし雑草のつくしだよーちょっと位の夜道大丈夫だよ」
「しぃちゃんは僕のお姫様だって言ってるだろう。だからちゃんと言う事聞いて」
「はーい。お願いしまーす。」
「あっ、筒井のお爺様が帰ってきたら寄って欲しいって言ってたんだけど? 疲れてるから明日にするように言っておいたけど、明日大丈夫だった?」
「うん。講義は午前中だけだから大丈夫だよ。ありがとうね」
「じゃぁ後でね。」
「うん。後でね。」
**
「しぃちゃーん」
薫が手を振りながら近づいてくる。
あぁーこの人は、本当に綺麗なひとなんだなぁーと感心しながら眺める。
眺めながら、ぼんやりと‥…
綺麗な容姿に加え、知性と才能 育ちの良さ 有り余る財力 加えて、半端ない存在感をもつ薫。彼の手に入らないものなんてあるんだろうか? そんな事を考えた。
**
たった一晩だけいなかっただけなのに、会いたくて会いたくてたまらなくなる。
君を閉じ込めて僕だけのものにしたいとさえ思ってしまう。
君の笑顔を守るためなら君の幸せを守るためなら、他の男との未来を応援しようなんて
見守るだけでいいなんて‥…
こんな考えは詭弁だったと、僕は気づく。
僕は狂い始めているのだろうか? 君という名の花に。
いいや、きっと狂っているのだろう‥…君という名の花に。
初めて心の底から欲しいと思ったのは、君との未来。
初めて手放せないと思ったのは、しぃちゃんとの暮らし。
愛してくれなくてもいい、君と二人で生きて行く事が出来るなら。
僕が生きて行く為に失えないもの。
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