明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

あたしは男を飼っている 司つく

あたしは男を飼っている。
それもすこぶる極上の男を、飼っている。

右を向けと言ったら一生でも右を向いているかもしれない。
キャラに合わないね、そう笑えば、男も笑う。
「オメェをもう一度、手に入れられんなら何でもすんぞ」
極上の男は、甘美な声でそう囁く。
「間に合ってる」
そう答えながら、あたしは ガーターベルトとストッキングを身に着ける。
「なぁもう一回しようぜ」
後ろから、あたしを抱き締め、首筋に舌を這わせてくる。
「ぁんっ‥だめ‥もう、帰らないと‥」
「帰るな、泊まって行け」
「無理」

男に身体を向け、くるくるの髪を掴んで、キスをする。
甘く蕩けるキスをする。
「ルールは守ろう。契約不履行で訴えるよ」
「ふんっ 金なら幾らでも払ってやるよ、なぁ、そろそろ俺のもんになれ」
「接見禁止にするよ」
「たくよ、オメェいつまで俺を待たせんだよ」

飛び切り美しい身体を押し退けて、あたしは着替える。
ブラウスを着て、スカートを履く。薬指に指輪を嵌めて、口紅を塗る。

男の視線が、あたしを捕らえて放さない。
百の言葉よりも、一つの視線。狙った獲物を決して逃しはしない熱視線。

「見過ぎ」
「見ても減んねぇだろうよ。見させろ」

男の視線と絡み合う。あたしの愛しい愛しい男。
あたしの青春。あたしの全て。
愛おしい愛おしい男。

あたしは、どんだけあんたを愛せばいいんだろう?
何度も何度も、不毛な関係に終止符を打とうと決めたのに、あたしの気持ちは、簡単にあたしを裏切り、この目の前の男に、舞戻ってしまう。

男の視線を避けるように、あたしは目を伏せる。
「牧野、次はいつ会える」
「連絡する」
「なぁ、俺のアポを簡単にとれんのオメェぐれぇなんだぞ、もうちったぁ、ゆっくりさせろ」

あたしを抱き締めようと手を伸ばす。
あたしは、スルリと男の手をかわし
「これでも精一杯、これ以上望まないで」

髪をクルリと纏めて、ジャケットを羽織る。
男のまえに、足首を差し出して、アンクレットを付けさせる。
男は、あたしに跪き、左の足首にアンクレットを嵌める。

つむじを眺めて、痴態を思い出す。身体の奥から疼きが舞戻る。
もう一度抱かれたい。今直ぐに‥

煩悩を追いやり、時計を嵌める。
結婚記念日のお祝いに、夫とプレゼントし合った時計を嵌める。


「またね、道明寺」
笑って、手を振りドアを閉める。

パタンッ

午後3時 昼下がりの情事を終えたあたしは、仕事に戻る。
書類の山を目にしながら、あたしは呟く。
「ふぅっー、今日も残業かな」


* **
グゥッーー 
お腹が盛大に鳴り響く。

時計を見れば、9時過ぎだ。お腹が空く筈だ。
引出しを開け、チョコを一粒口に入れた瞬間、メールが入る。
夫からのメール。もうじき事務所に着くぞとの連絡。
「ホント、人の予定を聞かないで、いなかったらどうするんだろう」
一人呟く。

そっと、時計を撫でる。
あたしと同じ時計を嵌めて、夫があたしを迎えに来る。

資料を片付けて、お茶を飲みながら夫を待つ。
情事のあとを夫は気が付くだろうか?
「ふふっ」

ガチャリ、
事務所のドアが開く

同じ時計を嵌めた男が立っている。
ニヤリと笑って

「帰んぞ、つくし」
そう言いながら、熱い口づけを落として来る。
耳許で
「オメェ、淫乱だな、男の匂いがプンプンする」
あたしの唇を噛んで来る。

あたしは、唇を噛み返し
「あんたも、女の匂いがプンプンする」

クスリと笑う。
愛するあたしの 司に向けて

司があたしを抱き締めて
「今日は、覚悟しろよ、つくしを堪能させてもらうかんな」
「うふふっ」


時折、思い出したように、道明寺に会いに行く。
牧野に戻って、会いに行く。


あたしは男を飼っている。


Fin




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