修羅 2 総つく
お互いに目があった瞬間‥
女は慌てた様に、走って店を後にした。
俺は、慌てて女を追いかけた。
外はいつの間にか、土砂降りの雨が降っていた。
さっきまであんなに晴れていたのに‥…
「牧野ー」
俺は女の名前を強く叫び腕を掴む。
女は立ち止まり振り向く‥…
雨に濡れながら
「あはっ、変な所見られちゃったね」
雨に濡れた女の顔は泣いているのか?笑っているのか解らない。
刹那
俺は女を抱きしめていた。強く深く抱きしめていた。
あの時、俺はなぜこの女を抱きしめてしまったのだろう?
こんなにも深みにはまってしまうとは知らずに‥…
濡れた身体を温め合うように、冷えた心を温めあうように
あの日俺等は、お互いの身体を貪るように抱き合った‥…
身体の相性が合う‥…初めてしる感覚だ
百戦錬磨の俺が女を抱いた瞬間に、余裕をなくした。
夢を見させる筈の俺が、女に初めて夢を見させてもらった。
女とは夜明けの朝を迎えない筈の俺が‥…
朝迄女を抱きしめた。
悩ましげな睫毛をみながら‥…
俺が眠ってしまったら女がするりっと逃げ出してしまうんじゃねーかと心配で、一睡も出来ずに朝迄女を抱きしめた。
再び出逢ってから3年の月日が経つ‥•
あれから幾度の夜を過ごしただろう?
飽きる所か、益々深みにはまっていく。
皮肉な事に、俺の心が女の事で溢れ出しそうになるほどに
俺の茶の評価が上がる。
俺は女に囚われているだけなのに
俺の心は女に雁字搦めに縛られているのに
女に会えない日は、女の面影を求め夜の街を彷徨う
耳障りな誘惑が俺を誘う。
女の面影だけを探し街を彷徨う。
毎週日曜日の深夜‥女は俺に抱かれに会いにくる。
女の全ての夜が欲しい いや、女の全ての時間が欲しい
「総、あたし来週はこれないから‥」
「なんかあんのかよ…‥」
「あたしも総を束縛しない。その代わり総もあたしを束縛しない約束だよ。」
「んなんじゃねーよ‥…」
女が俺を黙らせるように口づけをしてくる。
舌で舌を絡めとるような女の口づけ。
俺だけの女だと思いたいのに‥…
女は、他の男を感じさせる口づけをしてくる。
俺の色には染まらない‥…
女を攻めれば、女は笑いながら俺の元をスルリと去っていくだろう‥
3年の月日なんて最初から存在しなかったように‥…
女の全てが手に入れられねぇなら
誰か俺の炎を消してくれ‥…
俺の炎を消せないのなら
つくし、お前が俺を焼き尽くせ
俺はいつもより乱暴に女を抱く
俺の全てで女を埋め尽くすように
俺の身体を忘れられないように
「総‥…きて」
あぁーー お前の身体はなんて柔らかく俺を包みこむんだ。
この一瞬のために俺は生きている。
あとの時間は生きる屍だ。
それなのに、俺はこの3年誰にも何もいわせねぇーくれぇ力をつけた。
俺は俺の人生を自分で切り開ける力をつけた。
いや、そんなもんなくたって、目の前の女のためなら捨ててやる。
どうせ、この女がいなくなったら俺はただの木偶の坊に戻るだけ
俺はお前が欲しい。
「つくし‥ 縛ってもいいか?」
俺はつくしの手を縛る‥俺の元から逃げ出さないように
透き通るような白い肌に赤い跡がつく
俺との情事の跡がつく
恍惚とした顔をして俺をみる女。
「総、総、総」
俺の名前を連呼する。
乱暴に、だけど傷つけねぇように、つくしお前を抱く。
誰か俺の修羅を止めてくれ‥‥
つくし俺を救ってくれ
☆ 修羅 不定期連載中
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女は慌てた様に、走って店を後にした。
俺は、慌てて女を追いかけた。
外はいつの間にか、土砂降りの雨が降っていた。
さっきまであんなに晴れていたのに‥…
「牧野ー」
俺は女の名前を強く叫び腕を掴む。
女は立ち止まり振り向く‥…
雨に濡れながら
「あはっ、変な所見られちゃったね」
雨に濡れた女の顔は泣いているのか?笑っているのか解らない。
刹那
俺は女を抱きしめていた。強く深く抱きしめていた。
あの時、俺はなぜこの女を抱きしめてしまったのだろう?
こんなにも深みにはまってしまうとは知らずに‥…
濡れた身体を温め合うように、冷えた心を温めあうように
あの日俺等は、お互いの身体を貪るように抱き合った‥…
身体の相性が合う‥…初めてしる感覚だ
百戦錬磨の俺が女を抱いた瞬間に、余裕をなくした。
夢を見させる筈の俺が、女に初めて夢を見させてもらった。
女とは夜明けの朝を迎えない筈の俺が‥…
朝迄女を抱きしめた。
悩ましげな睫毛をみながら‥…
俺が眠ってしまったら女がするりっと逃げ出してしまうんじゃねーかと心配で、一睡も出来ずに朝迄女を抱きしめた。
再び出逢ってから3年の月日が経つ‥•
あれから幾度の夜を過ごしただろう?
飽きる所か、益々深みにはまっていく。
皮肉な事に、俺の心が女の事で溢れ出しそうになるほどに
俺の茶の評価が上がる。
俺は女に囚われているだけなのに
俺の心は女に雁字搦めに縛られているのに
女に会えない日は、女の面影を求め夜の街を彷徨う
耳障りな誘惑が俺を誘う。
女の面影だけを探し街を彷徨う。
毎週日曜日の深夜‥女は俺に抱かれに会いにくる。
女の全ての夜が欲しい いや、女の全ての時間が欲しい
「総、あたし来週はこれないから‥」
「なんかあんのかよ…‥」
「あたしも総を束縛しない。その代わり総もあたしを束縛しない約束だよ。」
「んなんじゃねーよ‥…」
女が俺を黙らせるように口づけをしてくる。
舌で舌を絡めとるような女の口づけ。
俺だけの女だと思いたいのに‥…
女は、他の男を感じさせる口づけをしてくる。
俺の色には染まらない‥…
女を攻めれば、女は笑いながら俺の元をスルリと去っていくだろう‥
3年の月日なんて最初から存在しなかったように‥…
女の全てが手に入れられねぇなら
誰か俺の炎を消してくれ‥…
俺の炎を消せないのなら
つくし、お前が俺を焼き尽くせ
俺はいつもより乱暴に女を抱く
俺の全てで女を埋め尽くすように
俺の身体を忘れられないように
「総‥…きて」
あぁーー お前の身体はなんて柔らかく俺を包みこむんだ。
この一瞬のために俺は生きている。
あとの時間は生きる屍だ。
それなのに、俺はこの3年誰にも何もいわせねぇーくれぇ力をつけた。
俺は俺の人生を自分で切り開ける力をつけた。
いや、そんなもんなくたって、目の前の女のためなら捨ててやる。
どうせ、この女がいなくなったら俺はただの木偶の坊に戻るだけ
俺はお前が欲しい。
「つくし‥ 縛ってもいいか?」
俺はつくしの手を縛る‥俺の元から逃げ出さないように
透き通るような白い肌に赤い跡がつく
俺との情事の跡がつく
恍惚とした顔をして俺をみる女。
「総、総、総」
俺の名前を連呼する。
乱暴に、だけど傷つけねぇように、つくしお前を抱く。
誰か俺の修羅を止めてくれ‥‥
つくし俺を救ってくれ
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