小っこいの ブラッサムちゃん? 司つくし
「おーーーたん おかえりなしゃーい」
「司、おかえり♡」 「あぷぅぅーー」
俺の恋女房 と 俺の愛する小っこいの と 俺のミニチュア
3人が嬉しそうに俺を迎え入れてくれる。
小っこいのが俺の周りをクルクル回りながら
「おーたん おーたん おねがいがありましゅ」
「っん?」
小っこいのが、アイツ等に習ったであろう、上目遣い攻撃で俺にお願い事をする。
うーん めっちゃ可愛い‥ そりゃそうだ。つくしそっくりの顔で表情でこの目をされちゃー可愛いに決まってる。だがな小っこいの。そりゃ おーたん以外にみせちゃだめだぞ。メっだぞ。
「あんね、あんね おーたんとあーたんでゆいのようちえんにきてくだしゃい」
俺は、チラリとつくしを見る。
「来週の土曜日、体験幼稚園の親子参観があるの。西田さんにはスケジュールの調整はして頂いたからスケジュール的には大丈夫なんだけど‥どうかな?」
んな事ならお安いご用だ。
結の方に身体を向けて
「一緒に行こうなっ」と、言うと
花が満開に咲いたような満面の笑みを浮かべ
「おーたん おーたん おーたん だいしゅき♡ あぢがと」
スキップしながら部屋を駆け抜けて行く。
どうやらタマに報告に行くらしい。
「司 ありがとう♡ 結すごく嬉しそう。」
つくしがお礼のキスをしてくれる。うひょぉーこのまま押し倒しちまおうかと思った瞬間。
「おーたんがダメだったら、類に頼むって言ってたんだよ〜」
おめぇーそう言う事は先に言えや。
親子参観に、類とお前で行くとかあり得ねーだろうよ。
はぁーーーっ 危ねっ 危ねっ
*****
「おーたん おーたん おーたん♡」
小っこいのが俺の周りをついて回ってる。
今日の親子参観に3人で行くのが楽しみで楽しみでたまらないのだ。
「おーたん と あーたん と あたち つばしゃ おるしゅばん♪」
なんて事を先週から何編も言ってる。
つくしに言わせると、絶賛赤ちゃん返り中の結は、翼がお留守番で、俺等2人が結と一緒というシュチエーションがたまらなく嬉しいのだそうだ。
そりゃそうだな。今迄結中心だったのが、弟が出来てつくしはとられるわぁ、皆の感心も結以外に行くわで淋しい思いをしたんだろうヨ。小っこいのなりに翼は大切な可愛い弟だってのは理解してるもんの、まだ3つだもんな。
「おーたん ばぁばがきたよーーー」
んっ? ババァ?
「ゆーーーいちゃあーーん♡ばぁばですよ」
天下の道明寺HDの会長とあろうもんが‥… って、くらい相好を崩して結を抱き上げてる。
「ばぁば どうちたの? おちごとおやちゅみ?」
「ばぁばね、あーたんから結ちゃんの幼稚園のお話を聞いてね、どうしても一緒に行きたくなったの。ばぁばも一緒に行って良いかな?」
「うん♡」
俺のいいや、皆の大好きな満開の花が咲くような笑顔を浮かべ、結が大きく頷く。
そっかー 絶賛赤ちゃん返り中の結が主役の1日なんだな。
つくしの方を盗み見ると、
「おーたん 大正解♡」
って、小ちゃく囁いていた。
*****
英徳の幼稚舎に着く。
今日の参観は、初等部の奴らが手伝うらしく、
ちょびっと兄ちゃん姉ちゃんになった小さい奴らがウロウロしてる。
可愛いもんだ。 他所のガキが可愛いなんて‥…
小っこいのが生まれるまで考えた事もなかったけどな
小っこいのは、俺に色々な事を教えてくれる。小っこいのにすげぇな。
俺等の周りでコソコソコソコソ声がする。
「あっ、ブラッサムちゃんだー」
「ホントだ、ブラッサムちゃんだー」
「可愛いねブラッサムちゃん」
「うふっ、ブラッサムちゃん何見てるのかね〜」
ブラッサム??? な、何だ?? ブラッサムって
「ブラッサムちゃんお母様こんにちはー」
「ブラッサムちゃんお父様こんにちはー」
「ブラッサムちゃんお婆様こんにちはー」
流石、英徳初等部って、くらい綺麗なお辞儀をしてくる。
「おねぇちゃま おにいちゃま こんにちはです。」
結がお辞儀をした瞬間、初等部の奴らがゾロゾロ集まってくる。
で、口を揃え
「ブラッサムちゃーん♡」
って、呼んでくるじゃないか‥
幼稚舎の園長が、俺等を見つけ慌てて飛んでくる
「これはこれは道明寺様」
挨拶を制してババァが聞く
「結は、なんでブラッサムちゃんなのかしら?」
園長の説明によると‥
体験教室に、急に里心がついて、大泣きした結を、初等科のこいつらが慰めてくれたらしい。
で、絵本をもってきて、読み聞かせしてくれたんだと。
その中に桜の本があって「これは桜っていって、結ちゃんが幼稚園に来る頃に満開になってるんだよぉー」って、説明したんだと‥そしたら、今迄泣いていた結が俺等を魅了してやまないあの笑顔で「チェリーブラッサムねっ」と、可愛く笑ったらしいんだ。
その笑顔に悩殺された初等部の奴らは、「ブラッサムちゃん」「ブラッサムちゃん」と呼び、親衛隊なるものまで作ってるらしい。
それを聞いたババァは、まだちゃんと英語も教えてないのに、この子は天才だ。と騒ぐわ、天性の人を魅了してやまないカリスマ性をもってるんだわ と、騒いで大変だった。
孫って、我を忘れちまうくらい可愛いもんなんか? って、くらい大騒ぎぶりだった。
結が賢くて魅力があるのは当たり前だ。なんせ俺とつくし いいや、つくしの子だかんな。そりゃ当たり前だ。それよか俺が気にいらねぇーのは、ブラッサムちゃん親衛隊の存在だ。結はまだ3つだぞ。そんなの早過ぎるだろうよ。
はぁっー 4月から幼稚園に通わせるのも気が重いぜ。
つくしが、まぁまぁ と慰めるように 俺の肩を叩いた。
小っこいのに対する 俺の苦難はこの日から始まったんだ。
はぁーーーっ
**オマケ**
あたちきょうはようちえんにいきまちた。
おねえちゃま おにいちゃま たちが あたちのこと なんでか ブラッサムちゃんってよぶの。
ブラッサムちゃんって、よぶおにいちゃまのなかにね、るいたんににてるおにいちゃまがいるの♡
ちゅごいかっこいいんだ。
あーたんにはおちえてあげたんだけどね、おーたんにはナイショなの。あーたんがぜったいにおーたんにはないしょねっっていうんだよ。
えへへっ ようちえん はやくいきたいなぁー
あっ、しょうしょ ばぁばがね、あのあとたいへんだったんだよぉーー
あたちをいっちょにニューヨークにつれていくって
おーたんがぷりぷりおこってたよ。
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♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
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asuhanaより
思い出の大切な欠片 ありがとうございます♪
今回使わせて頂いたのは
「チェリーブラッサム」
初めての登園バスで泣きだした小さいy***oちゃん
先生は手慣れたもんでバスの外に咲く桜の木をさし、綺麗なお花ねーと、気分をそらしたら
その言葉を制して放った言葉
「チェリーブラッサム」♡♡♡
凄いですよね♪
大切な大切な宝物。お借りしました。
ありがとうございます♡
気に入って頂けたらめっちゃ嬉しいです。
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